ドローン研究会

 

プロジェクトの背景と目的

近年、飛行型ドローンが個人でも作れるような環境になってきました。改正航空法により大学敷地内などでの飛行は制限されることになりましたが、法整備が必要なまでに普及してきたともいえます。ドローンの製作・制御・操縦技術を競う様々な競技会も行われるようになってきました。本プロジェクトでは、レース用ドローンを製作し、ゆくゆくは国際ドローンレースでの優勝を目指します。

ドローンレース

レースには様々な形態があります。私達が参加するレースでは、墜落せずにトンネルやスラロームなどの障害物を通り、ゴールに到達するまでのタイムを競うもので、近年都市部を中心に盛んに行われているタイプです。大きな特徴は、ドローン本体にカメラが搭載させており、撮影した映像をリアルタイムに送信できる点です。パイロットはヘッドマウントディスプレイによって映像を見ながら、ドローンの視点で操縦します。このようなレースを、FPVレースとよびます。また、遠隔カメラを使わずに目視により操縦するレースを nonFPVレースとよびます。

ドローンの作成と活動内容

写真にあるのが私たちが制作したドローンのいくつかです。本体はほとんどの場合カーボンフレームを用いて構成されていて、4つのアームの先にモーターとプロペラがついていいるのが一般的な形です。2017年は大学から交付されるプロジェクト予算を投入し、3機制作することができました。これらのドローンを造大祭(学園祭)で展示し、オープンキャンパスなどでは高校生にドローン操縦体験をしてもらったところ、大変盛況でした。さらに長崎科学館におけるイベント「科学の祭典」などでも出店して、子供たちにドローン操縦を体験してもらっています。また、長崎県の高校(長崎工業高校等)に行き、高校生たちにドローンの制作方法と操縦の手ほどきをしたりもしています。ゆくゆくは高校・大学共同チームの結成を計画しています。ドローンの操縦は実は高校生の頃から始めるとすぐに上手になるようです。

 JAPAN DRONE CHAMPIONSHIP in ハウステンボス

2017年に、ハウステンボスで開催された日本ドローンチャンピオンシップに4名が参戦しました。FPVレースでは残念ながら入賞は逃しましたが、 nonFPVレースではなんと1名、森本君が準優勝の快挙を成し遂げました。また、NiASプロジェクトのドローンメンバー(選手ではない)はスタッフとして大会運営に携わりました。墜落したドローンの回収、パイロットの補佐等、運営全体に貢献し、大変感謝されました。今後はFPVレースでの優勝を目指し、ゆくゆくは世界大会進出を目標としています。